
このような声にお答えします。
この記事を書いているわたしは、コーヒーが好きでコーヒーマイスターの資格を取得しました。現在は、日本でオンラインのコーヒー屋をしつつ、東南アジアのコーヒー生産国やヨーロッパのコーヒー消費国を巡りながら生活しています。
コーヒー豆の選び方に関する情報を、実体験に基づいて解説します。
コーヒー豆の選び方
具体的な手順は、以下のとおりです。
- 手順①:「焙煎度」から選ぶ
- 手順②:「シングルオリジン」か「ブレンド」で選ぶ
- 手順③:「精製方法」から選ぶ
- 手順④:「フレーバー」から選ぶ
それぞれを、順番に解説していきます。
手順①:「焙煎度」から選ぶ
View this post on Instagram
コーヒーは、焙煎度によって大きく味が変わります。「火の入り具合」がちがうためです。ざっくりとしたイメージでいうと、ステーキの「レア、ミディアム、ウェルダン」の様なちがいです。
コーヒーの焙煎度は、大きく分けて3つ。
- 浅煎り
- 中煎り
- 深煎り
それぞれを、順番に解説していきます。
浅煎り
焙煎度が浅い状態を「浅煎り(あさいり)」と呼びます。
別名:ライトロースト(英語:Light Roast)
浅煎りの特徴
- 心地のよい酸味
- フルーツのようなフレーバー
- 口あたり軽やか

中煎り
焙煎度が、浅煎り&深煎りの「中くらい」の状態を「中煎り(ちゅういり)」と呼びます。
別名:ミディアムロースト(英語:Medium Roast)
中煎りの特徴
- 酸味と苦みのバランスが絶妙
- 軽やかなのに、しっとりコクもある

深煎り
焙煎度が深い状態を「深煎り(ふかいり)」と呼びます。
別名:ダークロースト(英語:Dark Roast)
深煎りの特徴
- 甘さをともなう苦み
- 芳ばしい香り
- コクがありしっとりした飲み口

手順②:「シングルオリジン」か「ブレンド」で選ぶ
ざっくりお肉で例えると「同じ農場で育った鶏だけの挽き肉(シングルオリジン)」なのか「合い挽き肉(ブレンド)」なのか、ということです。
コーヒーの場合は、以下のように呼びます。
- シングルオリジン
- ブレンド
それぞれを、順番に解説していきます。
シングルオリジン
「シングルオリジン」=「1つのコーヒー生産地」です。例えば、パッケージに「エチオピア産」と書いてあれば、それはシングルオリジンコーヒー。英語では「Single Origin」と表記されます。
シングルオリジンの特徴
- 「その土地」ならではの味が楽しめる
- 「その品種」ならではの味が楽しめる
ブレンド
ブレンドは、生産地ちがいのコーヒーが混ざっている場合が多いです。例えば、ブラジル産とベトナム産が混ざっているなど。
ブレンドコーヒーの特徴
- 「そのお店だけ」の唯一無二の味が楽しめる
手順③:「精製方法」から選ぶ
コーヒーにおける「精製」とは、「コーヒー豆の取り出し方」です。コーヒー豆の正体は、実は「フルーツの種」。さくらんぼの様なチェリーの中に入っており、同じ木からとれたものでも、コーヒー豆の取り出し方で味が大きく変わります。
コーヒー豆の精製方法は、大きく分けて3つ。
- ウォッシュト
- ナチュラル
- ハニー
それぞれを、順番に解説していきます。
ウォッシュト
透明感のあるすっきりとした飲み口が特徴です。
別名「水洗式」、英語表記では「Washed」が多め。
ナチュラル
完熟フルーツやワインのような風味が特徴です。
別名「乾燥式」、英語表記では「Natural」や「Dry」などがあります。
ハニー
ウォッシュトとナチュラルの中間にあたるのが、ハニー。
英語では「Honey」と表記されます。

手順④:「フレーバー」から選ぶ
コーヒーにおけるフレーバーとは、口に含んだときの風味のこと。こちらのフレーバーは、コーヒーの味の説明でよく使われます。商品説明のメモや、パッケージに書いてある場合もありますよ。
具体的なフレーバーの例と、それぞれの特徴は以下のとおり。
- フローラル(例:ジャスミン、紅茶)
ウォッシュトに多い、軽やかですっきりした酸味 - 柑橘系のフルーツ(例:オレンジ)
さわやかな酸味 - ベリー系のフルーツ(例:いちご)
ナチュラルに多い、ジャムのような風味 - ナッツ系(例:アーモンド)
酸味が控えめ、芳ばしい香りや甘さ - チョコレート系
酸味が控えめ、しっかりした口あたりとまろやかな苦み
余談:しっくりくる、コーヒー豆の選び方【筆者の場合】
以上の手順で、自分にしっくりくる項目を選ぶと、例えば以下のようになります。
- 手順①:口あたり軽やかな「浅煎り」
- 手順②:土地の味が楽しめる「シングルオリジン」
- 手順③:飲み口がクリアな「ウォッシュト」
- 手順④:すっきりした酸味の「フローラル系」

よくある質問①:どこでコーヒー豆を買えばいいですか?
とりあえずすぐに試してみたい場合は、近くのスーパーやコンビニでも入手できます。香りをもっと楽しんでみたい場合は、自家焙煎コーヒーショップからの購入がおすすめ。焙煎したてのコーヒーは、とても良い香りがします。近くにない場合は、ネットショップからも買うことができますよ。
よくある質問②:「豆」と「粉」のどちらがいいですか?
挽きたてのコーヒー豆の香りを楽しみたい方には、「豆」での購入がおすすめ。手軽さを求めている方には、「粉」がおすすめです。ただし、粉だと香りが抜けやすい点に注意。保存期間の目安は、豆だと約1〜2ヶ月、粉であれば約2週間以内には飲み切りたいところです。時間が経つと、どうしても香りや風味が抜けてしまいます。
以上で、コーヒー豆の選び方の解説はおわりです。
