このような声に、お答えします。
この記事を書いているわたしは、ネットショップ店主歴7年です。具体的には、「BASE(ベイス)」というサービスを使って、コーヒー豆屋のネットショップをやっており、現在進行形で運営中です。
先日、ネットショップのお問い合わせから、このようなご質問をいただきました。
ご自分で焙煎されてるとのことですが、包装などはどういうふうに
されてますか?例えば包装パックの機械などをご使用されてますか ?コーヒーではないのですが、ネットショップを開きたいと思い勉 強中です。よろしくお願いします。(原文ママ)
今回は、こちらのご質問のアンサー記事です。BASE(ベイス)を使ったネットショップの始め方と必要なものに関する情報を、すべて実体験に基づいて解説していきます。
BASE(ベイス)を使ったネットショップ開設方法

出典:https://thebase.in/
結論、ネットショップは無料で、かつ30秒ほどで開設できる時代なので、今すぐ作り始めてしまいましょう。ちなみに「ネットショップ開設」ということは、アカウントを作成するということです。
BASEでネットショップ開設をする、具体的な手順は以下のとおり。
- メールアドレスを入力する
- パスワードを入力する
- 希望のショップURLを入力する
以上です。この3つだけ入力したら、仮登録が完了します。
その後は、BASEの指示にひとつずつ従い、本登録を完了させていきます。具体的な流れは、以下のとおりです。
ネットショップ開設後のToDoリスト
それぞれのステップで、分からないことがある場合は、リンクをクリックしてください。くわしく書かれたページが開くので、手順のとおりに進めると、ひとつひとつクリアできますよ。
ネットショップ運営までの全体図
具体的には、以下のとおりです。
- 商品を決める
- 届けたい価値を言葉にする
- 想いをデザインに反映させる
- 価格を決める
- 発送方法を決める
- 公開して知らせる
ひとつひとつ、順番に解説していきます。
商品を決める
まず、届けたい商品を決めます。
例)COFFEE SHOCOの場合
届けたい商品:自家焙煎コーヒー豆
届けたい想いを言葉にする
届けたい商品が決まったら、その商品の乗せたあなたの「想い」を書き出してみてください。
最終的に、あなたの商品を購入して受け取ったお客さんに、届けたい「価値」とはなんでしょう?どんな気持ちになってほしいのか。どんなメッセージを伝えたいのか、などなど。
例)COFFEE SHOCOの場合
届けたい想い:「人生は楽しい」
想いをデザインに反映させる
届けたい想いが言葉にできたら、商品パッケージや、商品写真、梱包方法へ反映させましょう。
パッケージの例
新豆パッケージがようやく完成。これでもないあれでもないと、フレーバーのイメージ化と言語化を脳内で繰り広げていたら、生豆の入荷から2ヶ月も経過してしまったことはここだけの秘密ですよ。とはいえ、コーヒーとイメージと言葉がカチッとはまりました。手に取って下さる方に、光が差しますように… pic.twitter.com/uwqASdC8Wh
— ショウコ (@coffee_shoco) July 19, 2021
商品写真の例
ハァ…2ヶ月ぶりの新豆のお知らせです。一生だいすきなエチオピアを入荷してみました。お花の香りで華やかだったのが決め手。フレーバーを言葉にするなら、金木犀やブルーベリー、ブラックティーかなぁ。飲み口はかるくて、酸味はやわらかめ。夏の午後にホットで飲みたい味。https://t.co/QgQ9TDhSll pic.twitter.com/6YUZVOHxUT
— ショウコ (@coffee_shoco) July 19, 2021
梱包の例
かわいいのが届いた😍パッケージもかわいい😍@coffee_shoco さんの浅煎りディカフェ飲むの楽しみ😍😍 pic.twitter.com/SfK8K7rpEq
— ぼーのぼーの (@tiffa_tiffa0104) February 28, 2021
価格を決める
結論、商品価格は自分で決めます。…とはいえ、すこしくらい基準がほしいですよね。BASEでは、商品価格の決め方に関する記事があるので、こちらにて共有します。
» 最適な「販売価格」の決め方。価格を決める6つのSTEPと計算方法を解説。ーBASE
発送方法を決める
次に、商品の発送方法を決めます。自分で発送業者さんを、選んで決めていくのですが、サイズや重さによって価格が変わってきます。また、お届けまでの日数も変わりますので要確認。
以下の記事で、詳しく料金が比較されていますので、こちらにて共有します。
» 宅配業者を徹底比較!ネットショップの商品発送はどこにお願いする?安いのはどこ?ーBASE
おすすめは日本郵政の「クリックポスト」
最大のメリットは「日本全国一律198円」という送料の安さ。さらに、自宅のプリンターから送状を印刷することができ、お支払いもクレジットカードでネット決済可能。送状を貼り付けたら、近くのポストに投函で、そのままお届けされます。ただし、サイズ・重量の指定があり、遠方だとお届けにかなり日数がかかります(たとえば関東から沖縄まで、一週間前後など)。
公開して知らせる
最後に、ネットショップを公開して、自分のお店を知らせましょう。
おすすめの方法は、圧倒的にSNSです
具体的には、TwitterやInstagram、Facebook、Note、YouTubeなどがおすすめ。まず、最大のメリットとしてSNSは無料ではじめられるので、金銭的なリスクがありません。デメリットとしては、投稿に慣れるまで時間がかかること。人によっては、合わない可能性もあるので、その場合は別の方法で告知すればOKです。
ネットショップの公開後は、ひたすらトライアンドエラーのくり返し。どんどん改善したり、新しいことをはじめてみたり。
必要なもの【無料あり】
具体的には、以下の2つです。
- 梱包資材
- デザイン作成
それぞれを、順番に解説していきます。
梱包資材
商品をお届けする場合は、梱包資材が必要になります。たとえば、筆者のネットショップですと、コーヒーを入れる袋をサイズ別で用意したり、コーヒーの袋を入れる外箱をサイズ別で用意したり。これらの資材は、ネットから簡単に注文することができます。
おすすめは「パッケージ通販」です

出典:https://www.seiwa-p.co.jp/shop/default.aspx
袋や外箱をはじめとする梱包資材は、ほとんどこちらで揃います。また、購入の前に無料サンプルも送っていただけるのが大変ありがたいです。あと、発送がとても速く、毎回翌日には届いてます。
» 梱包資材のオンラインショップ「パッケージ通販」を見てみる
デザイン作成
さて、商品のパッケージ問題がありますが、今回は自分で作成する方法をご紹介します。デザインの知識がゼロの方でも、問題ないです。筆者も実際に使っていますが、無料でデザインが簡単に作れるソフトがあり、ネットで簡単に見つけることができます。
おすすめの無料デザインソフトは「Canva」です

出典:https://www.canva.com/
こちらは、上の画像のようなデザインテンプレートが無数にあり、これらのほとんどを無料で使用することができます。もちろん、テンプレートのまま使うこともできますし、自分用にアレンジすることもできます。サイズも、用途(たとえば、Instagram用、Twitter用など)も自由に選ぶことができ、使える素材や日本語フォントもまったく困らないほどあります。
ここで実際に作ったデザインをデータで保存して、印刷するだけでパッケージ制作は完了します。自宅にプリンターがない方や、一度に大量印刷したい方、もしくは紙質にこだわりたい方は、ネット印刷が便利です。
おすすめのネット印刷は「アドプリント」です
印刷したいデータを送信するだけで、指定のサイズの用紙に印刷されて、自宅まで届きます。とても楽ですね。
とはいえ、デザインにあまりにも自信がない、もしくは少し勉強したい場合は、デザイン本を読むとアイディアが浮かぶかもしれません。
おすすめのデザイン本は「なるほどデザイン」です
こちらの本では、デザインの基本からデザイン作成の工程、デザインにおけるマインドセット、デザインの構造、言葉の際立たせ方、色の使い方、写真の構図など、むずかしいことを、超絶わくわくする見せ方で紹介しているので、心からおすすめです。
よくある質問:その他に、実際に使っているものはありますか?
山ほどありますが、ご注文毎にかならず使っているのはプリンターと卓上シーラーの2つです。プリンターは、請求書や宛名ラベルの印刷に使っています。シーラーは、コーヒー豆が入ったパッケージを閉じる際に、使用します。
プリンター
卓上シーラー
その他に、運営する中で実際に使用している細かいものを、できるだけリスト化しました。
以上で、BASEを使ったネットショップの始め方と、必要なものに関する解説は、おわりです。