
このような声に、お答えします。
この記事を書いているわたしは、アメリカの大学をオールAで卒業しました。海外生活歴は、アメリカや東南アジアを含めて約8年です。現在は、フリーランスの通訳・翻訳家として活動しています。
とはいえ、19歳までは海外に出たことは一度もないです。両親も生粋の日本人ですし、田舎生まれ田舎育ちで海外とは無縁。英語に触れる機会は、ほぼ学校の授業のみでした。
今回は、英文法の勉強の必要性に関して、実体験に基づいて解説します。
英文法の勉強は必要ない?【結論:大ありです】
結論から言うと、英文法の勉強は必要です。
なぜなら、相手に自分の思いを伝えるため」です。すこし答えが抽象的すぎました。
そもそも、英文法ってなんでしょうか?
英語のルール?暗記しなくてはいけない何か?むずかしい言葉の羅列?
シンプルに言うと「言葉と言葉の橋渡し」をしてくれるのが英文法です。
例えば、以下の2つの文を比較してみます。
- 例文①:わたし、行く、東京、明日、朝
- 例文②:明日の朝、東京へ旅行に行く。
例文①では、なんとなく「この人は、明日の朝東京に行く…のかな?」と想像することができますが、例文②では、言いたい事が明確ですよね。
つまり、英語の法則に従っていない文章は「相手にとって理解しづらい」です。
もっと分かりやすく言うと、会話してる時に「わたし、行く、東京、明日、朝」と言われたら、めんどくさいと感じる人もいれば、相手にすらしない人もいます。
自分がそれで良いと感じていても、相手からしたら意味不明です。少し言葉がキツくてすみません。しかし、これが本音であり事実です。
英文法は、すべてにおいて必須です
英文法が基本となるのは、会話中だけではありません。あなたが書く文章にも、英文法が必要です。
逆に、あなたが相手を理解するときには、英文法が助けてくれます。
つまり、相手の話を聞いている時、誰かの文章を読んでいる時、「言葉と言葉の橋渡し」の法則を知っているだけで、理解度が深まります。
体験談:わたしがアメリカ留学で唖然とした話
ところで、13年前のわたしはアメリカで大学生をしていました。
大学の必修科目で「英語」があり、アメリカ人に囲まれて「国語」を学んでいくのですが、ほとんどのクラスメイトは「英文法」が抜けていました。
具体的には、「their(彼らの)」と「there(そこ)」と「they’re(彼らは)」の区別がつかないとかですね。
という訳で、英語ネイティブのアメリカ人でさえ、授業で英文法の勉強をします。
なぜなら、ネイティブだろうが「英語」はツールであり、「英語」を使って物事を学んでいくからです。
よくある質問:英文法の勉強は完全に必須ですか?
結論、英語を使うのであれば必須です。
繰り返しですが、理由は英文法は英語の基礎だからです。
木で言う「根っこ」の部分です。「根っこ」がなければ、立てないですよね。
英文法の勉強がダルいなと感じる理由
結論から言うと、「リアリティを感じてないから」ですね。
英文法の勉強と言うと、文字だらけの参考書を思い浮かべると思いますが、参考書は文字通りほんとうに参考になります。
ここで、本当に足りていないのは「想像力」です。
圧倒的に「英語で景色を想像する力」が足りてないです。
例えば、以下の2つの言葉を比較します。
- 例①:象さん
- 例②:Elephant
この2つの言葉を見て、何を想像しますか?
すこし考えてみてください。
例①では、以下のようなイメージが浮かびませんでしたか?

象さん
例②だと、どうでしょう。

Elephant
英語となると、たちまち日本語への翻訳作業に入って「黒いインクの塊」が浮かんでしまう。
例①なら、「象さんだなんてかわいいな」みたいな「ほんわかする余白」すら生まれるのに、「Elephant」となると情景が浮かばない。
では、どうすればいいか?答えは、英語で思考する
英語で思考するためには、どうしたらいいか?
結論は、英語の「映画」や「ドラマ」を観ることです。
なぜなら、「Elephant」→「象」ではなく、「Elephant」→「象のイメージ」が浮かぶようにするためです。
とはいえ、いきなり英語の映画やドラマを観ても、理解できないですよね。
なので、英文法の勉強が必要です。
まとめると、英語の「映画」や「ドラマ」でリアリティを感じつつ、英文法の勉強を進める感じです。
従って、文字だらけの参考書には罪はありません。
よくある質問②:英文法はどのように勉強すればいいですか?
結論は、英文法の本を2冊だけ買って繰り返し勉強です。
実は、むずかしそうな英文法ですが、大変ありがたいことに「範囲」が決まっています。
つまり、英語のルールは決まっているので、文法書を買い漁っても着地点はだいたい同じ。
なので、英文法の本は2冊で十分です。
とはいえ、易しい内容から始める場合は別
例えば、自分はいきなり「高校英語」だと難しすぎるから、「小学校〜中学レベル」から始める必要があるかも、という方は「小学校〜中学レベル」で1〜2冊、「高校英語」で2冊ほどでOKです。
記事の後半では、具体的な英文法の勉強方法と進め方について解説します。
英文法の勉強方法と進め方
具体的な手順は、以下のとおり。
- 手順①:英文法の本を2冊入手する
- 手順②:学習計画を立てる
- 手順③:一周を理解するまで繰り返す
それぞれを、順番に説明します。
手順①:英文法の本を入手する
結論、入手する英文法の本は2冊でOKです。
なぜなら、英文法には範囲があり、一般的な英文法書であれば全てカバーしているからです。
なので、英文法の本1冊と、問題集1冊があれば十分。
おすすめの英文法書は『Evergreen』です。
おすすめの英文法の問題集は『Evergreen 文法の基礎力を身につけるトレーニング』です。
具体的に、わたしは『Forest』で勉強しましたが、現在は絶版になっています。
内容をそのまま引き継いで、一部内容を追加されたのが『Evergreen』です。
ちなみに、『Forest』は高校生の時に授業で使っていた教科書。
つまり、英語学習の初心者が、理解を深めるのに最適な一冊です。
そのため、『Evergreen』では「①なぜを理解する」→「②基本を確認する」→「③より深く学習する」という流れで勉強していきます。
事実、『Evergreen』の各章は4つのパートに分けられて進みます。
具体的には、以下のとおり。
- Part1:これが基本
- Part2:理解する
- Part3:深く知る
- Part4:確認する
ただ闇雲に「英文法を暗記する」のではなく、「なぜこの文法が必要なのか」を知ることができます。
文法の「必要性」や「理由」が分かれば、納得して英文法を使う気持ちになれますよね。
手順②:学習計画を立てる
おすすめは「1日1章ごとに進める」です。
理由は、人は「期限」と「目標」が決まっていれば、頑張れるからです。
なので、もっと速く進めたい人は「1日2章」でも良いと思いますし、ゆっくり進めたい人は「2日で1章」とかでもいいと思います。
例えば、『Evergreen』の場合、全部で「24章」あります。
つまり、24日間で英文法の勉強を一周するペースです。
具体的には、以下のイメージです。
- 英文法書で理解する:1日1章ずつ
- 問題集で実践する:1日1章ずつ
手順③:一周を何度も繰り返す
一周の学習を終えてみて「まだしっくりこないな…」と思う方が多いと思います。
理由はシンプルで、まだ理解が足りていないからです。
その場合は、手順②の行程を何度か繰り返します。
参考までに、わたしは参考書がボロッボロになるまで使いました。中身は蛍光マーカーと付箋だらけ。少なくとも3周くらいはしたと思いますが、その後は「辞書」のような使い方をして、部分的に復習などしてました。ちなみに、高校の時の教科書ですが、アメリカへ渡航した際も一緒に持っていきましたよ。完全なる相棒ですね。
まとめると、英文法の勉強は必要です。
なぜなら、英文法が抜けていると相手から理解されづらくなり、また相手を理解しづらいからです。
英文法の勉強の進め方は、①英文法書を2冊だけ購入、②学習計画を立てる、③繰り返し学習です。
おすすめの英文法書は、以下のとおり。
それでは、今回は以上です。