
このような声に、お答えします。
筆者は、コーヒーが大すきで、おうちコーヒー歴7年目です。
HARIO V60を愛用して、7年が経ちました。レシピを見直したくネットで調べていたら、ジェームズ・ホフマン氏の「究極のV60テクニック」という動画を発見。
V60のレシピを見直したくてホフマン先生(@jimseven)のV60究極テクをおさらい
☕️一杯分
15g / 250ml 1:45✔️0:45 蒸らし30ml(ゆらす)
✔️1:15までに 120ml
✔️1:45までに 100ml(スプーン)
✔️3:30までに 落とし切る✏️浅煎りはアツアツのお湯をすぐ使う
👉🏻https://t.co/d0Whh3mntX pic.twitter.com/8QoanQbdqU
— ショウコ☕️ (@coffee_shoco) January 29, 2020
V60のレシピを見直したくてホフマン先生(@jimseven)のV60究極テクをおさらい
☕️一杯分
15g / 250ml 1:45
✔️0:45 蒸らし30ml(ゆらす)
✔️1:15までに 120ml
✔️1:45までに 100ml(スプーン)
✔️3:30までに 落とし切る
✏️浅煎りはアツアツのお湯をすぐ使う
今回は、ジェームズ・ホフマン氏が2019年8月にYouTubeで公開した「究極のV60テクニック(The Ultimate V60 Technique)」というビデオを日本語で解説します。
HARIO V60 究極の淹れ方テクニック by ジェームズ・ホフマン
View this post on Instagram
こちらのテクニックは、プロのバリスタさんから、おうちコーヒーを愛するホームバリスタさんまで、幅広く使えるように設計されています。

このテクニックが「HARIO V60」に特化しているワケ
- 「円すい形」をしており、他のドリッパーと形状が異なるため
- 大きな一つ穴があり、注がれたお湯がドリッパーからの制限を受けることがないため
例えば、「カリタ(Kalita)」や「メリタ(Melitta)」のように「底に小さい穴が3つ」のような作りだと、お湯を注いだときにドリッパーの形状により、ゆっくり注がれることになりますよね。
つまり、HARIO V60はドリッパーの形状による制限がない = 味が自由に作れるということ!
ジェームズ・ホフマンとは
View this post on Instagram
ジェームス・ホフマン氏は、英国出身の2007年ワールド・バリスタ・チャンピオンです。
2008年には、ロンドンを拠点とした焙煎所「Square Mile Coffee Roasters」を開業。2014年には、自身初となる書籍『The World Atlas of Coffee(英語)』を出版。
こちらは、世界のコーヒー屋さんでよく見かける超有名な本。
コーヒーの品種や育て方、焙煎、世界29カ国で育てられているコーヒーなど、言わば「世界のコーヒー図鑑【完全版】」です。こちらの本は、日本語でも出版されています。
2016年には、ホフマン先生YouTubeに降臨。2023年3月現在で登録者数は、驚愕の170万人ほど。
筆者もチャンネル登録していますが、題材が絶妙にマニアックですごく好きです。コーヒーや器具のレビューも忖度しすぎない姿勢「ホフマン節」が効いてて最高。
» ジェームズ・ホフマンのYouTubeチャンネルを見てみる
まとめると、ホフマン先生はコーヒーが大好きなワールド・バリスタ・チャンピオンであり、起業家であり、執筆家であり、世界的なコーヒーインフルエンサーです!
»【コーヒー界のレジェンド】ジェームズ・ホフマンとは何者なのか?
準備するもの
- HARIO V60
- HARIO V60 専用ペーパーフィルター
- コーヒースケール
- ドリップケトル
- コーヒーグラインダー
- コーヒー豆
- スプーン
- 水
1. HARIO V60
HARIO V60にはさまざまな種類がありますが、ホフマン先生のおすすめは「クリアタイプ」です。
ホフマン先生がこちらを選ぶワケ
- もっとも安い
- 壊れにくい
- 温度を保ってくれる
筆者は、こちらとセラミックの2つ持ちですが、圧倒的にプラスチックがおすすめ。最大の理由は「軽さ」です。毎日使いだとセラミックの重さは、ちょっと気になる。
2. HARIO V60専用ペーパーフィルター
茶色と白いペーパーがありますが、紙の匂いが少ない白いペーパーフィルターがおすすめです。
3. コーヒースケール
ホフマン先生が動画でも「デジタルスケールがあると、人生が100倍楽になる」と言っていますが、100%同意です。
理由は、「時間」と「重さ」をはかることで、再現性が圧倒的に高くなるから。

4. ドリップケトル
基本的にお湯が注げれば、なんでもOKです。
ただし、注意点が1つあり「お湯を沸騰させたケトルを、そのまま使用すること」です。
NG例
・お湯を沸騰させた「ケトルA」から、冷たい「ケトルB」にお湯を移し替える
→ これはお湯の温度が下がってしまうため、このテクニックではNGです。
おすすめのドリップケトルは、山善の電気ケトルです
こちらを選ぶワケ
- ドリップ専用のケトルで注ぎやすい
- 温度調節と保温機能がついている
- 価格が「8,500円ほど」とリーズナブル
5. コーヒーグラインダー
動画では、「事前に挽かれたコーヒー豆でもOK」と解説されています。
しかし、コーヒーグラインダーを購入することが圧倒的におすすめと言っており、7割くらいは同意です。理由はシンプルで、コーヒーを直前に挽くことで、新鮮な(酸化してない)コーヒーが飲めるためです。
おすすめのコーヒーグラインダーは、ボダムのビストロです
こちらを選ぶワケ
- 「フレンチプレス」から「家庭用エスプレッソマシン」までの挽き具合に対応
- 価格が「9,000円ほど」とリーズナブル
- コンパクトで場所を取らない
筆者のはじめてのコーヒーグラインダーで、5年ほど使用しました。見える部分は取り外して洗えるので、5年経ってもキレイに保てます。
6. コーヒー豆
究極のテクニックには、クオリティの高いコーヒー豆が必要。
コーヒー豆自体のクオリティが低ければ、究極のテクニックを駆使しても、クオリティの低いコーヒーとなるわけです。
つまり、「スペシャルティコーヒー」を使いましょうということです。
おすすめのスペシャルティコーヒー2選
- 国内:PostCoffee®︎(ポストコーヒー)
- 国外:KaffeBox(カフェボックス)
上記2つは、コーヒーの定期便で、毎月スペシャルティコーヒーのみがお届けされます。
» コーヒー定期便!PostCoffee®︎で好みの診断からお届けまで【PR】
» コスパ最強!北欧のコーヒー定期便『KaffeBox』の登録からお届けまで
7. スプーン
スプーンは、特に指定はありません。ご自宅にあるスプーンを用意しましょう。ドリッパーの中のコーヒー粉をかき混ぜるために使います。
8. 水
え?水?と思うかもしれませんが、コーヒーを構成する98%以上は水です。
要は、おいしい軟水の水がベターだよ、ということ。とはいえ、日本にいる場合は、水道水をそのまま利用して問題ない場合がほとんどです。世界の大半の国では、水道水をそのまま飲むことができませんし、出てきても硬水が出てくる場合もあります。
気になる方は、浄水器を使用したり、おいしい軟水のお水を購入してもいいかもしれませんね。
ジェームズ・ホフマンのHARIO V60 究極の淹れ方テクニック【完全ガイド】
前置きが長くなってしまいましたが、さっそく本題へ入りましょう!
- 抽出比率:コーヒーの粉に対して、お湯の量は「16.66倍」
- 粉のサイズ:中細挽き
- お湯の温度:熱ければ熱いほどベター(特に浅煎りのコーヒー)
※ 動画の例:コーヒー豆:30g/抽出量:500ml(約2人分)
抽出までの具体的な手順は、以下のとおりです。
- ペーパーフィルターにお湯をかける
- コーヒー粉をペーパーフィルターに投入する
- 抽出する
ステップ1:ペーパーフィルターにお湯をかける
- ペーパーフィルターの紙の匂いを取り除くため
- ドリッパーを温めるため
ステップ2:コーヒー粉をペーパーフィルターに投入する
この時、中央に丸く穴を作ります。
次の段階である「抽出」で、コーヒー粉全体に均一にお湯を行き渡らせて、コーヒー成分を十分に抽出していく土台を作るためです。
ステップ3:抽出する
事前チェックリスト
- ドリップケトルでお湯を沸かしておく
- コーヒー豆を挽いておく
- ドリップスケールを「ゼロ」に設定する
- スプーンを手元に用意する
抽出は、以下の4つの手順で行われます。
- 蒸らし
- 2投目
- 3投目
- さいごのひと手間
蒸らし:0秒〜45秒
蒸らしでは、「45秒」かけてコーヒー粉の2倍のお湯を、全体にやさしく注いでいきます。
メモ
動画では、「30g」のコーヒー粉を使っているので、蒸らしでは「60ml」を注ぎます。
注ぎ終わったらケトルを置いて、ドリッパーごとぐるりとまわします。この一手間で、コーヒーの粉全体に均一にお湯を染み込ませます。ホフマン先生の検証によると、スプーンを使ってかき回すよりもドリッパーごとぐるんぐるんまわした方が「断然おいしかった」そうな。
蒸らしは、最長「45秒」まで。この間に、コーヒー粉の中の二酸化炭素を放出します。これで、コーヒーの成分が出やすくなる!
2投目:45秒〜1分15秒
2投目では、「30秒」かけて、抽出量全体の「60%」のお湯を注いでいきます。
メモ
動画では、最終的に「500ml」抽出するので、2投目では「60%のお湯 = 300ml」を注ぎます。
抽出のポイント
- 静かすぎず、激しすぎない抽出を目指そう。ある程度、コーヒー粉の「ベッド」を崩すイメージで。
- 60%近く抽出したらドリッパーがほぼ「満杯」になるはず。これでコーヒーの温度が保たれ、そして保たれる状態こそがとても大事。
ホフマン先生のおもしろ検証1
ペーパーフィルターに、直接お湯をかけてしまっても大丈夫なのか?水だけが落ちて、コーヒーが水っぽくなるのでは?
結論、ちゃんとコーヒー粉にお湯がかかり、抽出されるとのこと。
ホフマン先生は検証として、ペーパーのみにお湯を注いでコーヒーを抽出。結果は、なんと「逆に」抽出に時間がかかり、「過抽出」となり、コーヒーがおいしくなくなるそう。
3投目:1分15秒〜1分45秒
3投目では、「30秒」かけて、抽出量全体の「100%」のお湯を注ぐ
メモ
動画では、蒸らしと2投目ですでに「360ml」抽出しているので、3投目では残りの「140ml」を注ぎます。
抽出のポイント
- やさしく、ゆっくりお湯を注ぐ。コーヒー粉の「ベッド」を崩さないイメージで。
さいごのひと手間
1分45秒かけて、100%のお湯を注ぎ切ったら、次の2つを行います。
- スプーンで混ぜる
- 最後にドリッパーごとまわす
スプーンを使用して、ドリッパー内を時計回りに数回、反時計回りに数回かき混ぜましょう。
この工程で、ドリッパーの内側に残ったコーヒーの粉を落としていきます。抽出によりできあがる「ドーム型(真ん中が盛り上がっている)ベッド」にならないようにします。
最後に、ドリッパーごとまわします。このひと手間により、コーヒーが均一に抽出され、ドリッパー内のコーヒー粉のベッドが平らに。
お湯の落ち切りは「3分30秒」を目安に、ドリッパー内のお湯が落ち切るのを待ちます。
ホフマン先生のおもしろ検証2
お湯の落ち切りで、おもしろい事実が発覚。
「95℃」と「85℃」のお湯では、温度の低いお湯の方が、落ち切るまで「30秒」余計にかかったそうな。
「味が悪かっただけでなく、時間のムダである。…だから、冷たいケトルにお湯を入れ替えるのが好きじゃないんだ。これをカフェの人がやっているのを見かける。バリスタの時間を奪うだけでなく、お客さんの時間を奪っていることになる。」ージェームズ・ホフマン
お湯が落ち切った頃には、ペーパーフィルター側面には「大きなコーヒー粉」は残っておらず、コーヒーベッドは平らになっているはずです。
さて、コーヒーのできあがりです!

※この記事が参考になったら、ぜひブックマークをお願いします🙇♀️
-
-
参考ジェームズ・ホフマンの究極のフレンチプレスの淹れ方
こんにちは、ショウコです。 数年ぶりにフレンチプレスでコーヒーを淹れたら、おいしすぎてフレンチプレス沼から抜け出せません。 ▼ お先にツイッターでこのようにご報告 フレンチ ...
続きを見る
-
-
参考ジェームズ・ホフマンの究極のクレバードリッパーの淹れ方
こんにちは、ショウコです。 今回は、クレバードリッパーの究極の淹れ方をご紹介します。 お先にstand.fmにてラジオ収録しました。約5分でまとめています。 ▼ 音声派の方 ...
続きを見る